腕時計の修理をヨドバシカメラに頼んではいけない。という体験談

時計修理イメージ

ヨドバシカメラやビックカメラなど、
家電量販店の時計修理カウンターに修理を依頼すると、
ものすごく損する可能性がある。
という話をします。

なぜ損をする可能性があるのか。
それは、家電量販店の修理カウンターは受付が主な業務で実際の修理はメーカーや提携の修理業者が行う。からです。

つまり

  • カウンターのスタッフが専門家でない
    (可能性が高い)
  • 見積りだけでも数週間待たされる
  • メーカー修理は割高な場合が多い

という対応なんですね。
※電池交換など、即対応可能なものもあります。

ではどこに修理を依頼するのが良いのか。というと
修理カウンターを設置している時計専門店
が良いです。
もっと正確に言えば
修理依頼する時計(と同じメーカーやモデル、系列)を販売している時計店
が良いです。
それはなぜかというと

  • カウンターのスタッフが専門家
  • その場でだいたいの見積もりが出来る
  • 場合によってはその場で直る
  • 修理費が割安な場合もある

それなりに知識技能を持ったスタッフに見てもらえるため対応が早いのがなによりありがたいですね。

なぜこんな量販店と専門店との違いを記事にしているかというと、先日まさに自分自身で時計修理を依頼しに行って、その対応の違いにとても驚いたからなんですね。

ヨドバシ&ビックで
「見積りにまず3週間。料金は8000円ぐらい」
と言われた修理が、その後に行った専門店で、その場で話をしながら3分ほどで直ったんです!
しかも
「大したことしてないんで無料でいいですよ」
!!!

その対応のあまりの違いに驚き、帰宅後に色々調べて分かったことをまとめた次第です。

という訳で、以下

  • 事の経緯の1。ヨドバシカメラとビックカメラでの対応
  • 事の経緯の2。時計専門店ムーブでの対応
  • メーカー修理で納期と料金が割高になる3つの理由
  • 量販店vs専門店。修理を依頼する時の対応の違い

について書いていきます。

事の経緯の1。ヨドバシカメラとビックカメラでの対応

腕時計-バックル

普段使いしている腕時計(シチズンのインデペンデント。1万6千円ぐらい。うっかりぶつける事も多いのでこれぐらいカジュアルな価格帯が気楽で良い)の金属ベルトのバックルがゆるんでいつの間にか外れてしまう様になってしまいました。
ちょっと腕を振っただけでも取れてしまうぐらいゆるゆるです。

とはいえ、バックルがすぐ外れてしまう以外は全く問題ないですし、それなりに気に入ってもいますので、ベルトを修理して使い続ける事にしました。

当初思い描いていた勝手な相場は、

  • おそらくバックルを留めるバネがゆるんでいるのが原因?
  • 2~3日預けて?
  • 3000円ぐらいで修理あるいは交換?

といったところです。(根拠なしの完全なシロウト予想です)
この予想の前後ぐらいなら即修理依頼です。

think

ではどこに修理に出そう?
真っ先に思い浮かんだのは、新宿西口のヨドバシカメラ時計館の地下にある時計修理カウンターでした。

  • ここで時計を購入したので
  • 時計修理カウンターが大きい(1フロア丸々)
  • 行きやすい

といった理由でのチョイスです。

ヨドバシカメラ時計館

早速カウンターに出向いて修理出来るか尋ねました。
時計を預けてしばし待たされた後、返ってきた返答は

  • おそらくバックルを留めるバネが緩んでいるのが原因
  • まずメーカーに送って見積りを取ってもらう
  • 見積りが出るまでに2~3週間かかる。
  • おそらく修理費は8000円ほどかかる。
  • 市販のベルトとの交換は出来ない(規格が違うので)

2~3週間で8000円ですか・・・
まず修理の見積りだけに2~3週間もかかるのがオドロキです。
それに修理費8000円・・・
一応気に入って使っているとはいえ、1万6000円で購入した時計に修理費8000円はなんとも高いと感じました。半額ですよ。

また、受付してくれた方が時計修理について専門的な知識を持った方には見えず(実際にはどうか分かりませんが)どちらかというと受付専門スタッフという印象だったこともあり
「ほんまに分かってんのかいな?」
と感じてしまいました。
時計そのものを見るよりもマニュアル的なファイルをバラバラめくっている時間の方が長かったですし。

当初思い描いていた予想よりも納期も工賃も大きく上回ったこともあり、ヨドバシカメラに時計修理を依頼するのはとりあえずストップしました。

ビックカメラでも同じ対応

ビックカメラ新宿

近場なので「でもこちらもあまり期待できないだろうな。」と思いつつビックカメラ小田急ハルク店の修理カウンターにも行きました。

結果は想像通り。ヨドバシカメラと同じ返答が返ってきました。

こちらもやっぱり修理カウンターはあくまで受付業務が主で、実際の修理作業はまずメーカーに送って見積もりを取るところから。とのこと。

事の経緯の2。時計専門店ムーブでの対応

アテにしていたヨドバシカメラでの修理が想像以上にコストが高い。という事態になり
「なんだったら、もういっそ新しいのに買い替えてしまおうか?」
ぐらい気持ちがぐらついてしまった訳ですが、そこでもうひと踏ん張り。

量販店ではなく専門店。
ちゃんと修理カウンターを備えている時計専門店で見てもらって、そこでも同じ対応かどうか確認してから判断しよう。
という訳で、新宿で修理を受け付けてもらえる時計専門店を探して持ち込むことにしました。

ムーブ

向かったのは西武新宿ペペの3階にある「ムーブ」さん。

  • 「時計修理工房」カウンターを設置
  • 店頭スタッフが時計の専門家でスキルがある
  • 販売している時計がカジュアルな価格帯なもの

という情報をサイトから読み取って選びました。

修理工房のカウンターで修理できるか尋ねます。
スタッフの方は時計を手に取りゆるみ具合を確認すると、やおらバックル裏のプレートをぐいぐい曲げ始めました。
どうやらプレートの「反り」を調整することでバックル留め部分の引っ掛かり具合を改善することが出来るそうです。

バックルのプレート

時間にして2~3分?

話をしながら曲げ調整をして様子を見て、を数回繰り返して
「微調整なんですけど、これで様子を見てみてください。」
と渡されました。作業完了です。

その場で腕時計をして試しに腕をぶんぶん振ってみます。
以前なら確実にベルトが外れる動作でしたが、全く外れる気配がなく完全に直りました。
※その後数日、いつも通り仕事中も使っていますが、もう全く外れません。確実に直っています。

しかも、
大した作業でなかった(プレートを曲げ調整しただけ)ので、お代もいらない。
とこの事。

ヨドバシカメラやビックカメラで
「見積りに2~3週間。修理費はたぶん8000円」
と言われていたのとずいぶん違う対応に感動しました。

また、プレート調整をしながら聞いた話では

  • このプレート曲げ調整でダメなら本社修理工房に送る
  • バックル交換かベルト全体交換か、見積りに一週間ほど
  • 修理費はたぶん3000円ぐらい?

とのこと。

いずれにしてもヨドバシ等量販店からメーカー送りで修理してもらうのに比べて納期も料金も全然違います。

という訳で、時計の修理を依頼するなら、
まず専門知識やスキルを持った方に見てもらえる専門店に持ち込む方が対応が早い。
量販店は対応に時間がかかるし料金も割高になる可能性がある。

だから

量販店に修理依頼を依頼すると損する可能性がある。

という事を知りました。

メーカー修理で納期と料金が割高になる3つの理由

ヨドバシカメラやビックカメラなどの家電量販店。
またはホームセンターやショッピングセンターなどの時計カウンター
こちらに修理を依頼すると今回のような「メーカーに送って修理」となる場合が多いです。

または自分で直接メーカーに送って修理依頼をする事も出来ます。

メーカーに修理を依頼すると、納期も料金も割高になる可能性があります。
それはなぜか。
その理由は以下の3点が挙げられます。

  • 1つ1つ修理箇所を精査している
  • 修理後の動作点検も細かく見ている
  • 疑わしき部品は全て交換する

つまり
修理前と修理後の検査を丁寧にやるから1つ1つに時間がかかる。
修理よりも部品交換という判断になりがちなので高額になりやすい。

ということですね。

ですが、裏を返せば1つ1つ丁寧に完璧な状態に戻してもらえるので、安心感が高いともいえます。

事前にそれなりの時間と料金がかかる事を知っていれば、必要なコストと納得して依頼できますね。

量販店vs専門店。修理を依頼する時の対応の違い

改めて、
家電量販店やホームセンター等(以下量販店)
時計専門店(以下専門店)

それぞれで時計修理を依頼する時の対応の違いを整理します。

  量販店 専門店
受付
スタッフ
受付業務が主
専門知識は期待できない
専門知識を有する
大体の見積もりも可能
見積り 一部軽修理以外はほぼ
メーカー・提携業者
に送って行う
ある程度までは
その場で行える
修理作業 一部軽修理以外はほぼ
メーカー・提携業者
に送って行う
ある程度店舗で可能
自社工房を持つ場合も
納期 メーカーに送るので
時間がかかる
その場、または当日。
預かりでもメーカー
よりは早い場合が多い
料金 メーカーに送るので
割高
メーカーよりも
割安な場合が多い

一番の違いは
受付対応スタッフの専門知識、修理スキルの有無
にあります。
最初の受付時での見積りを見極める眼力。
「修理」といったアフターサービスの知識技術は専門店の方に軍配が上がりますね。

時計修理を依頼するお店の選び方3ポイント

最後に、時計修理を依頼するお店の選び方として挙げたいのが

  • 時計修理受付を表示している
  • 修理知識を有したスタッフが受け付けてくれる事をうたっている
  • 修理してもらう時計と同価格帯、同メーカー、同モデル等を扱っている

という3点です。

時計専門店といっても色々ありますので、ちゃんと「修理受付」をうたっているお店に持ち込みましょう。
お店によっては、その店舗で購入したものでないと受付ない。というところもあります。

また、修理スキルを持ち合わせているスタッフの方に見てもらえるお店を選びたいですね。
お店によっては「時計修理士」といった資格を持った方が在籍していたり、それに準じたスキルの教育を受けているスタッフの方が常駐しているお店だと安心です。
お店のサイトでそうした資格、スキルをアピールしている事も多いので、まずサイトで下調べするのは大事ですね。

最後に挙げた「同価格帯、同メーカー、同モデル等を扱っている」お店を選ぶ。というのも結構重要です。
例えば数万円程度のカジュアルなモデルを扱っているお店に数百万円レベルの高級時計を持ち込んでも対応しきれない場合もあるでしょうし、その逆もまた然りで対応を断られる可能性が高いでしょう。

以上を踏まえて、スキルを持ったスタッフの方に見てもらえるお店で修理をお願いするのが安心ですね。

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