『うだつが上がらない』の語源は実は一つだけじゃない!

『うだつが上がらない』の語源は実は一つだけじゃない!

会話のなかで、「何をしても、うだつが上がらないね」なんて言ったり言われたりしたことないですか?

あまり良い印象ではない言葉というのは分かっていても、

うだつって?
からかわれてるの?
バカにされてるの?

と、イマイチ理解してなく苦笑いなんてことも。
語源からその本当の意味を紐解いていきましょう。

「うだつが上がらない」の語源から意味を紐解く

「うだつが上がらない」の「うだつ」とは何なのか。
これは建築用語の1つなのですが、実はその意味が諸説ある。ということで3つの説をご紹介します。

一.防火壁説

昔の町屋や商家などに見られる、屋根の上に立てられた壁のことを《うだつ》といいます。
元々は隣の家が火事になった時に火の燃え広がりを防ぐ(防火壁)としての役割がありました。

『うだつが上がらない』の語源は実は一つだけじゃない!

その《うだつ》が時代と共に防火壁から家の装飾として作られるようになりましたが、《うだつ》を作るのにはそれなりの費用が必要でしたので、
《うだつ》を立てる=家が繁栄している
という証とも見られていました。

その逆説として、《うだつ》を立てられない=繁盛していない。
とささやかれたのが元。という説です。

二.梁と棟木の間の柱説

柱上にある屋根を支えるための《梁・はり》と屋根の骨組みの一番高い場所に使う木材を《棟木・むなぎ》といい、その棟木の間に立てる短い柱を《うだつ》といいます。
これが、上から押さえつけられているように見えることからという説

三.堀井戸の土台説

掘り井戸などで石で周りを積み重ねていく時、一番下の土台として組まれた枠を《うだつ》といい、年中下積みになっていることから。という説

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「うだつが上がらない」の語源というか、《うだつ》と名の付くものが複数あるのがオドロキですね。
どの語源も納得の内容ですがこの語源が本当です!とハッキリしたものはないそうです。
中で一番有力なのは「防火壁をうだつという説」とも言われています。

語源は諸説ありますが、「うだつ」が転じて「家を新築する」という意味でも使われていたそうで、

仕事が出来ない人は出世できず家も建てられない

うだつが上がらない人だ

と意味が変化していったのは確かのようです。

『うだつが上がらない』の『うだつ』に漢字はあるの?

うだつは漢字で書くと「卯建」や「宇立」となります。
なぜ、漢字が複数あるのでしょう?

上記の語源の説明でも書いたとおり、もともとは防火壁のことをいったり、梁の上に立てる短い柱のことをいったりと、《うだつ》は建築用語とされていますが、その用途ごとに違う漢字があてられていたそうです。

まとめ

現代では、単に家を建てられない。というだけでなく
・なかなか出世をしたり地位が上がったりしない
・金銭的に恵まれない
・よい境遇・生活になれない

といった意味が含まれている「うだつがあがらない」という言葉。

けっこう辛口でネガティブな意味なんですね。

「いつまで経ってもうだつが上がらない人だ」
「あの人はうだつが上がらないから結婚は難しそう」
なんて言われたら悲しすぎますね。