一目散の語源は諸説ある?3つの説をまとめてみましたよ

一目散の語源は諸説ある?3つの説をまとめてみましたよ

「一目散に逃げていきました」
主に小説や童話で馴染みのあるフレーズですね。

童話では、悪役が主役に悪事を働こうとして返り討ちにあうシーンによく出てくる気がします。
まだ漢字の読めない三、四歳の子でも、もしかしたら「一目散」の意味は何となく理解しているかもしれません。

小説になると、逃げるに限らず、「一目散に学校を飛び出した」とか、「一目散に駆けていく」といった使い方もされていますね。

でもそもそも、なんで「一目散」って言うんでしょうか?
「一目散」の語源を調べてみたら、どうやら3つの説があるようです・・・。

語源の前に、「一目散」の意味をおさらい

「一目散」とは「脇目も振らずに必死に走るさま」のこと。

ただ必死な様子のことを指すのかと思っていましたが、「走るさま」なんですね。

類似の言葉には
「まっしぐらに」
「取り憑かれたように」
「一心不乱に」
「無我夢中で」
などがあります。

「一散(いっさん)」とも言うようですが、こちらの言い方はほとんど使われていませんね。

一目散の語源

語源は諸説あるようなので、その中でも有力と思われている三つの説を紹介します。

①「一目」+「逸散」合体説

まずは一つ目。
「一目瞭然」、「一目十行」などにも使われる「ただひと目見る」を意味する「一目」と、漢語の「逸散(いっさん)」が合わさって「一目散」になった。という説。

「逸散」は日本では「一散」とも書き、これは前述の通り「一目散」の意味です。

この説が最も有力とされているようです。
ひと目見ただけで脇目も振らずに走っていく、という感じでしょうか。

②「一目不散」変化説

二つ目は、「脇見をしない」ことを意味する「一目不散」から変化して「一目散」になった。という説。

この説が最有力とされない理由は、言葉の使用例の少なさにあるようです。
元であるとされる「一目不散」の使用例があまりないのに、そこから新しい言葉が生まれるだろうか、という疑問があるのですね。

確かに、よく使う言葉ほど略されたりして形を変えていくものですものね。
若者言葉にはどこからきたのかよくわからない言葉もありますが…。

③「一目連」変化説

三つ目は、天候を司るとされた「一目連」という神の名前が語源である。という説。

「一目連」は、ピカピカと光りながら国中を走り回り、激しい風雨を巻き起こす神様だそうです。
しかし、なぜ「連」が「散」に変化したのか、その理由がはっきりしないため、この説の正否もよくわからない、ということのようです。

おわりに

いかがでしたでしょうか。語源についてはいくつか説がありますが、天候を司る神様、気になりますね。
チャンスの神様みたいにすごいスピードで走り抜けるのでしょうか。
この語源を思うと、「一目散に駆け出す」と旋風くらい起こせそうですね。

しかし、日常生活では「一目散」に何かしないといけない、というような状況は作らないように、落ち着いて一歩一歩確実に行動していきたいものです。