一本槍の意味は?元は必死な武士の姿?

一本槍

皆さんには何か一本槍に打ち込んだことはあるでしょうか。
勉強一本槍だった人、部活一本槍だった人、はたまた恋愛一本槍だった人。
今でもそうだ、という人もいるかもしれません。
何かに一生懸命になれる、というのは素晴らしいことです。

しかし、夢中になればなるほど、周りが見えなくなり、もしかしたら周囲に迷惑をかけている、なんてこともあるかもしれません。
「恋は盲目」、なんて言葉もありますしね。
そんな「一本槍」の意味や、その語源を調べてみました。

一本槍の意味

「一本槍」の意味は、大きく三つです。

一つ目は、
「目的や手段、態度などを一つに絞って、終始それで押し通そうとすること。またそのさま」。
一心不乱、猪突猛進、といった感じですね。
見方によっては盲目的、とも取れるかもしれません。

二つ目は、
「一本の槍。また、槍の一突きで勝負を決めること」。
これは文字通りですね。一撃必殺、というやつでしょうか。

そして三つ目は、
「ただ一つの得意な技」。
一つしかないけれど、逆に言えば一つは得意技がある。
これも受け取り方によって印象が変わりそうです。

一本槍の語源

語源はやはり、意味にもある通り「一本の槍」。

なぜ剣や刀などではなく「槍」なのか、ですが、どうやらこの「一本槍」、「一本の槍しか持たない下級武士」という意味もあるようです。
下級武士は一本の槍で敵を倒す以外に方法がなく、たった一つの武器で戦わなくてはなりません。このことから、「ただ一つの方法や手段で押し通すこと」、「ただ一つの得意技」といった意味になりました。

下級武士、もちろん逃げる、なんてことはできないでしょうし、他に生き残る手段がなく、必要に迫られてがむしゃらに戦った状態から生まれた言葉なのですね。
そしてこの愚直な様子から、現在の「押し通す」を強調したような意味になっていった、ということのようです。

本当に一つしか手段がなかった当時からすると、現在の「一つに絞る」だとか言っている場合ではなかったでしょうし、ありえない選択肢が言葉の意味として付随するとは、不思議ですね。

おわりに

いかがでしたでしょうか。由来を知ると言葉の印象が変わりますよね。なぜだか私は、もののけ姫のサンが頭をよぎりましたが、伝わるでしょうか…。

夢中になれる、真剣に取り組める。素敵なことです。
ですが、それによって周りの人に迷惑をかけたり、ただのわがままになってしまったりしないよう、時には自分の態度を顧みることも必要ですね。