天邪鬼とは?元は神様?

天邪鬼

皆さんの周りには、天邪鬼な人、いるでしょうか。
「パスタを食べに行こう」と話しているのに、一人だけ「和食がいい」と言う人。
右と言われたら左、左と言われたら右。とにかく人と違う方を向きたい人、いますよね。

私も幼い頃はよく「天邪鬼」と言われました。
感情表現が苦手で天邪鬼に見える人、素直になれない人、相手の気持ちを試したい人。色々なタイプの天邪鬼がいると思います。そんな天邪鬼について調べてみました。

天邪鬼の意味

天邪鬼の意味を調べると、三つほど出てきます。

「わざと人に逆らった言動をする人。ひねくれ者。」
これが普段使う天邪鬼ですね。

あと二つは、いずれも漢字に表れる通り、鬼が説明されています。

「物まねが上手く、他人の心を探るのに長けた鬼。」

「毘沙門天の鎧の腹あたりにある鬼の面。また、仁王像などの法守護神に踏みつけられている鬼。」

それぞれ違う鬼を指していますが、いずれも天邪鬼。
どうやらこの鬼たちが、現在使う意味になったようですが、もう少し掘り下げてみます。

天邪鬼の由来

天邪鬼の由来は2つのお話があります

天探女(あまのさぐめ)の話

まず意味の二つ目、「他人の心を探るのに長けた鬼」。
こちらは、「古事記」や「日本書紀」の神話に出てくる、「天探女(あまのさぐめ)」という神様。
人の心の内を探ってその意に逆らうひねくれ者の神様なのだそうで、この説話から、後に人の心を読み取っていたずらする小鬼へと変化したとされています。
「天の邪魔をする鬼」で「天邪鬼」となったようです。

河伯という水鬼の話

もう一つの「鬼の面。仁王像などに踏みつけられている鬼」という方。
仏教では人の煩悩の象徴として、悪鬼が四天王などに踏みつけられています。また、毘沙門天の鎧の鬼の面ですが、これは中国の河伯という水鬼に由来しています。

河伯と同じ水鬼の海若(かいじゃく)を訓読した「あまのじゃく」が、上に述べた日本の「天邪鬼」と合わさり、踏みつけられている鬼たちも「天邪鬼」と呼ばれるようになっていった、ということのようです。

全く異なる神様と鬼が合わさったものが、現在の「天邪鬼」なんですね。
両方とも元々は「天邪鬼」という名前ではなかった、というのがまた興味深いところです。

英語にすると

日本の神話や、中国の鬼が由来の天邪鬼ですが、英語では何と表現したら良いのでしょうか。
調べてみたところ、一番意味が近いのは「perverse」のようです。日本語訳に「天邪鬼」と明記されていました。
他に「ひねくれた」という意味で「cross-grained」、「正反対の」という意味で「contrary」などが使われるようです。

おわりに

漢字に鬼が入っているから、そういう鬼がいるんだろうな、と思っていましたが、実はいなかったという事実は驚きでした。しかも元は神話の神様でもありましたし驚きも二倍です。
でももしかしたら、一番驚いているのは天探女なのかもしれないですね。