あまつさえってどんな意味?使い方を例文で解説。

あまつさえ

「あまつさえ」って最近あまり使われていない言葉ですが、みなさんは「あまつさえ」の意味や、使い方を知っていますか?
「あまつさえ」の意味や使い方を詳しく説明していきたいと思います。

「あまつさえ」の意味

「あまつさえ」は漢字で書くと、「剰え」。
漢字の「剰」は音読みで【ジョウ】、訓読みでは【あまっさえ】です。
「剰」のみだと、「あまつさえ」ではなく、「あまっさえ」になります。

意味は、余分にある・あまる・多すぎるになります。
過剰や余剰に使われている漢字なので意味はだいたいイメージしやすいと思います。

では、本題の「あまつさえ(剰え)」の意味ですが、物事や状況が悪い状態で、さらに悪い事が発生してしまう様子を表しています。

悪いことでしか使わない言葉で、いいことやプラスになる事柄、場面では使いません。

「あまつさえ」の使い方

「あまつさえ」は悪い状態がさらに悪化する時に使う言葉です。

現代的な例文をあげるとしたら、

  • 持っていたタブレットを紛失してしまった。
  • あまつさえスマホまで紛失してまった。
  • SNSのパスワードを忘れてしまった。
  • あまつさえ、スマホのパスワードまで忘れてしまった。

悪いことが立て続けに起こる時に使う接続詞みたいなイメージだと分かりやいでしょうか。

「あまつさえ」の同義語

「あまつさえ」と同じ意味の言葉として私が真っ先に思いついたのが、「泣きっ面に鉢」ですが、「あまつさえ」の同義語はかなり多いです。

  • おまけに
  • そのうえ
  • そこへ持ってきて

など

やはりマイナスをイメージさせる言葉ですね。

「あまつさえ」の語源

「あまつ(あまり)」に助詞の「さえ」がついた語で、古語の「あまりさへ」が変化したものです。「あまりさへ」は漢字では「余りさへ」になり、促音便*化され「あまっさへ」になりました。

*促音便とは、発音しやすいように、「ち」「ひ」「り」の後ろに「て」「たり」などが続く時に促音に変化することです。例としては「言ひて」が「言って」などです。
「あまっさへ」はそんなに発音しやすいとは思いませんが。

「あまっさへ」は発音すると「あまっさえ」、昔は促音を小文字で表記する文化がなかったので、「あまつさえ」としたのが、現代の「あまつさえ」に続いています。

厳密に言うと、「あまつさへ」のほうが正解かもしれませんね。「あまつさえ」は発音したものをそのまま表記しただけのことなので。
しかし、現代はこれを常用しているので、もちろん間違いではありません。

このように、厳密に言うと間違っている言葉をそのまま現代でも、正しいものとして常用している言葉は少なくありません。