元号は誰がどのように決めるの?改元、生前退位について調べてみた

日本国旗

2016年に天皇陛下が「お気持ち」を表明され、近代初の生前退位が実現し、2019年元日を持って新元号へと移ることとなりました。

新しい元号へと移るにあたって気になるのは、

誰が、

どのように、

新しい元号を決めるのか?

という事です。

また改元について、生前退位について、色々調べてみましたので、ここにまとめておきます。

元号の決め方

元号の決め方は「元号法」という法律に沿って決められます。

とはいえ、実は元号法によって定められているのは

元号法第一項:元号は政令で定める
元号法第二項:元号は皇位の継承があった場合に限り改める(一世一元の制)

と2つしかありません。

(日本の法律のなかで、もっとも条文が短い法律と言われています)

実際の元号を決める流れは以下の5段階を経て決められるとされています。

  1. 事前に有識者が候補を考案
  2. 内閣官房長官が選定
  3. 閣議で協議
  4. 国民を代表する形で衆参両院議長の意見を聞く
  5. 閣議で決定

「平成」への決定はまさにこの流れによって決められました。

昭和64年1月7日、昭和天皇が崩御された日

同日正午、政府有識者8名および衆参正副議長4名によって「元号に関する懇親会」が開かれました。

なお、元号の候補については事前に有識者数名によって案が練られていました。

そして同日午後、総理大臣に報告、続いて全体閣僚会議にて協議、そして臨時閣議にて元号を「平成」に定めることを決定。

新天皇である平成天皇に上奏され、

一般に公布(官房長官時代の小渕恵三氏が発表)されました。

元号を決める基準

元号は一度決めて発表された後は変えの利かない大事なものなので、極めて慎重に検討されます。

元号を決める際の基準として6つの要点があります。

・国民の理想としてふさわしいようなよい意味を持つものであること。
・漢字2字であること。
・書きやすいこと。
・読みやすいこと。
・これまでに元号又はおくり名として用いられたものでないこと。
・俗用されているものでないこと。
『年号の歴史』( 1996 年雄山館発行)より

また過去の元号との混同を避けるという意味で

明治(M)

大正(T)

昭和(S)

平成(H)

頭文字のアルファベットが被らないように配慮する。という条件も入ります。

さらに、これは条件というより慣例のようなものだと思われますが、元号の名称由来は中国の古典より引用される可能性が高いです。

「平成」の場合は

『史記』五帝本紀の「内平外成(内平かに外成る)」

『書経』大禹謨の「地平天成(地平かに天成る)」

を由来として

「内外、天地とも平和が達成される」

という意味が込められているそうです。

平成の意味、考案した人物。

元号を考案する人とはどんな人物なのか。興味がありますね。

事前の案は複数名で練られていますが、最終的に決まった「平成」を考案したのは

安岡正篤

という方だそうです。

wikipediaによる解説を要約すると、明治生まれで昭和末期まで活躍した東洋古典思想(陽明学)の研究者であり、また帝王学の指南者として政財界に広く太い人脈を持ち「首相指南役」「精神的指導者」「陰の御意見番」とも呼ばれていた人物だそうです。

第二次世界大戦終戦時に昭和天皇によって発せられた玉音放送の原稿最終稿を手掛けてもいます。

改元について

現行の「皇室典範」や近代においては天皇と元号との関係において「一世一元制」を取られていますが、江戸時代以前には、改元のタイミングは天皇の代替わりだけでなく

天変地異(大地震、疫病、大火災・・・)

吉事凶事(彗星、戦乱、新将軍就任・・・)

といった大きな出来事で改元することも多かったようです。

これは改元が「世の中の流れを変える(良くしたい)」契機の一つとして利用されていたためです。

そのため江戸時代では数年~1年程度でころころ改元が繰り替えされていた時期もありました。

生前退位について

生前退位とは、現天皇が存命の内に次期天皇に地位を譲ることです。

歴代初の生前退位は646年、飛鳥時代に起こった大化の改新で、女性天皇であった35代皇極天皇が弟(36代孝徳天皇)に地位を譲ったのが最初であるとされています。

平安時代では生前退位は特別なことでなく、退位すれば上皇、出家すれば法皇となり政治実権を握り続ける体制を持っていました。

以来、歴代天皇125代の内、約半数の59名が生前退位を行っていますので、生前退位そのものは実は珍しいものではないと言えます。

ではなぜ今回の生前退位は大きく騒がれているのでしょうか。

それはまず一つ、今回の生前退位が1817年の光格天皇以来、202年振りの出来事だからという理由。

そして、明治時代に決められた皇室制度を定める「皇室典範」の中で

・天皇は一度天皇になると亡くなるまでその地位にある「終身制」である。

と定められていたルールを変える事になる事が、騒動が大きくなった要因としてあります。

とはいえ、天皇陛下が生前退位を表明された背景には

ご高齢およびご病気による体力、体調の不安

が考えられていますので、ご健在の内に地位をお譲りになるのはごく自然な流れであると感じます。

まとめ、元号が変わる瞬間に立ち会う気持ち

僕は昭和生まれなので、元号が変わる瞬間に立ち会うのは2度目になります。

元号が変わる=時代が変わる

ぐらいの感慨深さを感じてしまいます。

すぐに何か変化がある訳じゃないんですが、でも思い返すと昭和と平成ではやっぱり違うと感じますし、新しい元号になったらやっぱり「時代が変わった」と感じるでしょう。

新しい元号が何になるか。今から気になりますね。

そして、新しい時代がどんな時代になるか、楽しみですね。

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