お中元とは。その意味や由来。お歳暮との違い

お中元を持つ女性の手許

日頃お世話になっている方へ贈り物を贈る夏の行事「お中元」。
6月頃には百貨店のお中元商戦も盛り上がり耳にする事も多くなります。

ところで「お中元」とはそもそもどんな行事なんでしょうか。

「お中元」という言葉の意味や行事の由来は。
なぜ贈り物をするのか。

また、似た行事である年末の「お歳暮」との違いや共通点は。

気になったので調べてみました。

お中元とは感謝の気持ちを表す行事

お中元とは、日頃お世話になっている方に感謝の気持ちを込めて贈り物を贈る夏の風習です。
日頃なかなか伝えられない感謝の気持ちを伝える良い機会とも言えます。

贈る時期としては6月初旬から8月中旬にかけてですが、地域によって時期が決まっていたり気にされる方もいらっしゃいます。

贈る相手としては主に両親や恩師、会社の上司やお世話になっている方などが一般的です。

お中元は毎年繰り返し贈るものです。
「感謝の気持ち」「変わらぬ良いお付き合い」を定期的にお伝えする夏の恒例行事として続けていきます。

ですので、もし「今年お世話になったから」と贈るのが一度だけの場合は、お中元ではなく「お礼」として贈ります。

お中元の由来は中国の風習

お中元の由来となったのは中華圏で信仰されている「道教」の「三官信仰」という風習だと言われています。

「道教」とは、中国三大宗教(儒教、仏教、道教)の1つで、古代の民間信仰を基とした不老長生・現世利益を主な目的とする宗教です。
現在でも中国をはじめ台湾や東南アジア等の華僑の間で根強く信仰されています。

道(タオ)と一体となって不老不死の仙人になることを究極の理想とするのが道教ですが、あまりなじみがない日本人でも、例えば「卜占」や「易」といった占いや、「太極」「陰陽」といった考え方には触れた事があると思います。

1970年代生まれ以上の方にとっては「キョンシー」とか「霊幻導師」といったドラマがモロに道教の世界観をベースにしていますから分かりやすいかもしれません。

その「道教」にまつわる風習の中に「三官信仰(さんかんしんこう)」というものがあります。
「三官」とは恵みをもたらす3人の神様。その神様のお生まれになった日に神様をお祝いする風習です。

  • 上元(旧暦1月15日)天官、福をもたらす天神様
  • 中元(旧暦7月15日)地官、赦罪大帝(しゃざいたいてい)
    畑作の収穫を支配する神様、善悪を見分け罪を許す慈悲神様
  • 下元(旧暦10月15日)水官、稲作の収穫を支配する神様、水害など災害を防ぐ水神様
 

旧暦7月15日にお祝いされる「中元」は「贖罪の日」とされており、一日中火を焚いて神様をお祝いし、自分の犯した罪や過失を償い罪滅ぼしを願います。

一方で同じく中国三大宗教である「仏教」でも同じ旧暦7月15日に、祖先を供養する「盂蘭盆会(うらぼんえ)」いわゆる「お盆」が行われます。

同じ7月15日に行われる行事なことから「中元」と「盂蘭盆会」がごっちゃになって日本に伝わってきたのは江戸時代の頃とも室町時代の頃とも言われています。

そして
祖先を供養する行事として「お盆」
生きている人、つまり親族や知人、お世話になっている人に感謝の気持ちを贈る行事として「お中元」
として日本に定着しました。

ちなみに、お中元の事を「盆礼」「生御霊(いきみたま)」「生盆(いきぼん・しょうぼん)」とも言いますが、これらはより仏教寄りに言い換えた名前とも考えられます。

お中元とお歳暮の違い

お中元は6月初旬から8月中旬頃の夏の行事。
お歳暮は12月初旬から中旬頃までの年末の行事。

丁度半年分の時期のずれがありますので、2つセットで半年ごとのお礼の行事として定着しています。

基本的には両方とも「日頃の感謝を伝える」という意味合いで特別な違いはありませんが、
お中元:日頃の感謝を伝えると共に健康を願う。
お歳暮:一年の最後を締めくくるご挨拶。

と微妙にニュアンスは違うとされています。

そのため、どちらかというとお歳暮の方がより高価な品物を贈る傾向があります。
また、どちらか一方だけ贈るならばお歳暮を贈るのがマナーとされています。

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