整体と整骨は何か違いがあるのでしょうか。
それとも同じ?
症状によって選んだ方が良いの?
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とある事故で肩を怪我(骨折と打撲)してしまい、病院で治療を続けた結果なんとか怪我は治ったんですが、それでもひどい首コリ肩コリが残ったんです。
病院での怪我の治療は終わったので、はてどうしたものか。と考えた時に
「整体に行けばなんとかなるんじゃないか?」
と思い浮かんだのです。
そこで近所の整体院について調べていたところ
整体院と整骨院とあるけど、何が違うんだろう・・・
といった疑問が浮かんできたんです。
そこから色々調べてみたら、知ってるようで知らなかった事が色々分かったので、ここで共有することにしました。
整体と整骨の共通点と3つの違い
まず両者の違いを挙げる前に共通点を挙げます。
整体と整骨、両者ともに共通しているのは
・手技を用いて行う民間療法や代替医療
という事です。
押したり揉んだり捻ったり、主に手で力を加える事で身体のバランス、歪みを矯正して不調を解消する治療技術を提供する。という点が両者とも共通しているところですね。
では次に両者の違いは何か。という話ですが、違いは
- 技術体系の違い
- 資格の違い
- 保険適用の違い
という3点を挙げることができます。
技術体系の違い
「整体」と「整骨」の違いは、扱う治療技術の体系や流派の違いにあります。
整体は治療技術体系の総称。慢性の痛みに対応する。
「整体」とは言葉通り「身体を整える」治療行為全般を指す総称で、日本の武術骨法を由来とする整体や、中国由来の整体、欧米由来のカイロプラクティックなどを用いたもの、またそれらを融合させたものや、独自の理論によって発展させたものなど、様々な技術体系や流派がありますが、一まとめに「整体」としています。
なので「整体」「整体院」と名乗っていてもそれぞれの施術方法は全く違います。
様々な体系、流派がある整体ですが、総じて言えるのはコリなどの「慢性的な」痛みに施術したり和らげたりする事を得意としているということです。
整骨とは柔道整復術を行う事。急性の痛みに対応する。
一方の「整骨」は、柔道整復師が日本の伝統医学の1つである柔道整復術を行う施術所である。と法律によって明確に定義されています。
柔道整復術が得意とするのは骨折や脱臼、捻挫といった急性の痛み歪みへの施術です。
整骨と接骨は同じ
ちなみに、整骨とよく似た言葉に「接骨」というものがありますが、こちらは整骨と全く同じ意味で両者に違いはありません
(微妙にニュアンスが違うという説はありますが同じといって差し支えないそうです)
資格の違い
先述の技術体系の違いで挙げたように、「整体」と「整骨」はベースとする技術体系が明確に違います。
それらに関連して、2つ目の両者の違いとして「資格の違い」が挙げられます。
整体は資格がいらない
整体院を開業するにあたって必要な資格というものは特には決められていません。
それぞれの団体や流派から民間資格が発行されている場合も多いですが、開業にあたってその資格が必要という訳ではなく、端的に言えば特に何の資格を持っていなくても「整体院」を開業する事は可能です。
整骨は国家資格が必要
一方の整骨は、国家資格である「柔道整復師」を取得していないと整骨院を開業できません。
「柔道整復師」になるには文科省が指定した学校か、厚生労働省の師弟した養成施設で必要科目を3年以上学んだ上で国家試験を受けて取得します。
保険適用の違い
3つ目の違いとして、施術に健康保険が適用できるか出来ないか。という違いがあります。
整体は民間療法なので保険が適用できません。
整骨は国家資格なので保険が適用できます。
整体と整骨の違いまとめ
整体と整骨の違いを3つ挙げました。
ここで改めてその違いを表にまとめます。
整体 | 整骨 | |
---|---|---|
技術体系 | 様々 | 柔道整復術 |
対象 | 慢性的な痛み (コリなど) |
急性の痛み (骨折脱臼捻挫等) |
資格 | 不要 | 国家資格 (柔道整復師) |
保険適用 | × | 〇 |
症状によって使い分けよう
色々調べてみて分かった「整体」と「整骨」の違い。
技術体系や国家資格の有無によって分けられる両者ですが、どちらが上とか下とかはなく対応領域が違うんですね。
僕の場合はもう粗方怪我は治っているので「整体」に行くのが良さそうです。