バロットが買える店。上野アメ横センタービル地下食品街「野澤屋」

海産珍味野澤屋1

バロット、またはホビロン。
ヒナになりかけのアヒルの卵をいただく東南アジアの庶民派屋台料理です。
見た目がかなりグロい!と言われることも多い好き嫌いの分かれる珍味ですね。

そんなバロットが日本でも手に入れることが出来る。と知って上野アメ横に行って買って食べてみました。

バロット、ホビロンとは

ヒナになりかけの鳥と卵の間の状態のものを茹でて食べるゆで卵?料理。
それがバロット、ホビロンです。

バロット、ホビロンといった名前は聞き覚えがなくても、テレビで半ばバツゲーム的な扱いで食べているシーンなら見た事がある方も多いのではないでしょうか。

バロットまたはバロッ(タガログ語:balut)とは、孵化直前のアヒルの卵を加熱したゆで卵である。フィリピン以外にも中国本土南部から東南アジアの広い地域で食され、ベトナムではチュヴィロンまたはホヴィロン、カンボジアではポンティアコーン(クメール語)、中国では毛蛋(マオタン)、死胎蛋(スータイタン)、鴨仔蛋(広東語:アープザイダーン)などと呼ばれる。
wikipedia「バロット」の項を引用

フィリピン(バロット)を中心に、ベトナム(ホビロン)、カンボジア(ポンティアコーン)、中国(マオタン等)など、東南アジア圏で食べられている料理、というか食材ですが、この食材(半孵化状態の雛)を食べる文化のない我々にとっては、かなり見た目のグロい食べ物というイメージの方が強かったりします。

雛の形ができつつある状態の有精卵をアブノイと呼び、形が作られた物をバロッと呼び、殻を破って出てくる直前のものをウコボと呼び分ける
~中略~
茹でて食べる場合は、18日目の卵がもっとも美味とされ、十分にゆでられたものを食する。
wikipedia「バロット」の項を引用

バロットはフィリピン等東南アジアでは割とポピュラーで屋台で普通に売っていたりするそうですが、日本ではなかなか手に入りません。

ですが全く手に入らない。という訳でもなく、ごくわずかではありますがバロットを輸入販売しているお店もあるにはあります。

その数少ないバロット販売店の一つが、上野アメ横にあるアメ横センタービル地下食品街の「野澤屋」さんです。

アメ横センタービル地下食品街と「野澤屋」

アメ横入口

海鮮をはじめとして新鮮な食材がどっさり売られていていつ行っても賑やかで楽しい上野アメ横。
しれっと珍食材が売られていて油断ならない街でもあります。

そんなアメ横の中でもさらに異彩を放っているのが、アメ横と上中(うえちゅん)の間にそびえるアメ横センタービルの地下に広がる魔境こと地下食品街です。

アメ横センタービル地下入口

アメ横センタービル地下入口。魔境への入口。

殺風景な階段を下りると地下のワンフロアまるまる東南アジアの食材を扱う食料品店が集まっていて中国語韓国語その他多言語が飛び交い、魚牛豚肉やスパイス系の独特な匂いが漂い、通路もすれ違うこともままならないほど狭くて、まさにアジアの市場感が半端なく、その国籍の混雑ぶりなどもまるで多国籍タウン新大久保をギュッと地下に押し込めたような濃いい空間です。

アメ横センタービル地下食品街通路

雑多な臭いと狭い通路が明らかに日本とは違う雰囲気

青いバナナ

バナナは青いままで売られています

鯉の生け簀

中華系食材店で鯉が生け簀で売られています。

活きすっぽん

すっぽんも生きたまま売られていて、その場で捌いてくれます。

そんな地下食品街の中ほどでスパイスや日用雑貨などと共にバロットを販売しているのが「野澤屋」さんです。

海産珍味野澤屋1

バロット販売風景

バロット販売

3回ぐらい前を通ってやっと見つけた。

雑多な陳列棚の中で全く目立つこともなくしれっと売られていたバロット。

お店のおじさんに買いたいと言うと「いくつ?」と聞いて冷蔵庫から出してきてくれます。
1つ200円。
聞くとフィリピンから輸入して販売しているとのこと。

4つ買うとタマゴパックを切って梱包してくれました。

食べ方を聞くと
「お椀にお湯を張って温めてから食べるのがいいよ。温かいほうが美味しい」
「殻を割って穴を空けてまずスープを飲んで、その後中身を塩か酢で食べるんだよ」

と教えてくれました。

また
「人前では食べない方がいいよ。ドン引きされるから」
「俺は食べないよ。グロいからアハハハ。」

とも言っていました。

バロットを食べてみよう

バロット4個パック

さて、家に帰って早速バロットを食べてみます。

ネットでも色々調べましたが、食べ方は概ね野澤屋のおじさんに教えてもらった通り。
・まず殻を少しだけ開けてスープを飲む。
・その後、殻を全部むいて塩か酢で食べる

というのが現地でもスタンダードな様です。

バロット

青みがかかった卵は鶏卵と比べるならLサイズぐらいの大きさ。
重さもさほど違いはありません。

まずはおじさんに教えてもらった通り、お椀にお湯を張って温めます。
お湯にプカプカ浮くバロット。
2~3分温めると殻が熱々になってしばらくは手で持てないぐらいになりました。

バロット-殻をむく1

少し冷ましてからいよいよ殻をむきます。
ヒビを入れてむいてみるとまず内膜が表れますが、この内膜が鶏卵のものよりもずっと分厚いです。

殻と一緒に内膜も破っていくと中身が見えてきます。
うっすら血管のようなものが見えて早くも【閲覧注意】感が漂ってきます。

バロット-殻をむく2

臭いをかいでみるとなんとなく出汁の香りに近いものを感じます。
鳥というよりは海産系の出汁の匂いです。

スープを飲もうと思ってすすってみましたがスープはほぼありませんでした。

殻を全部むいて全貌とご対面です。

バロット中身1
白い部分は白身、黄色い部分は黄身だった部分ですね。
そして黒いのがヒナですね。黒いのは毛です。

バロット中身3

丸まった状態でもなかなかなビジュアルですが、皿の上で広げてみたら、まんまヒナでした。
広げた写真はこちら
黄身の部分が養分となっていて、ヘソで繋がっているのがよく分かります。

いよいよ実食

4つバロットを買ったので、まず1つ目は塩も酢もつけずにそのままでいただきます。

味は、白身の部分はカッチカチに固ゆでした茹で卵の白身です。
黄身部分は固茹での黄身部分というよりは「キンカン」に近いです。

ヒナは薄~い味の鳥肉味がします。
身はゆるゆる。骨やくちばしなど固そうな部位もまったく気になりません。
毛も意外に全然気にならないです。溶けてるのか?と思うほどです。

色々サイトを見てまわると「親子丼」の味がする。とありますが、臭いがなんとなく出汁系の臭いなので、全体を食べると「親子丼」の味に確かに近い気もしないではないです。

でもやっぱり例えようもない独特な味、食感です。

美味いか不味いか?でいったら、正直あまり美味しいとは思いませんでした。
面白いけど、味は微妙・・・。

たぶんですが、フィリピンからの輸入で数日冷蔵保管したものなので味が落ちているんじゃないかと思います。

現地の屋台で茹でたてを食べたらきっと全然違うはず・・・。

好奇心を満たしてくれる面白食材

バロットを食べた僕の感想は
「面白いわー」
です。

はじめて出会う味と食感、なにより刺激的な見た目。
好奇心を存分に満たしてくれる面白食材という点で、僕は大満足でした。

いずれは現地で食べる機会もあると思いますが、それまではアメ横でガマンしようと思います。

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