母乳育児のスタートは意外と大変?母乳は産めば出るもんじゃない

赤ちゃんとミルク

赤ちゃんと言えば・・・幸せそうにおっぱいを飲む姿が浮かびますよね。
私もそうやって母になった幸せを感じるものだと思っていました。
実際に経験するまでは・・・(笑)

母乳育児のスタートは思った以上に大変で、落ち込むことの連続でした。
そんな私の苦労を共有させていただきます。

母乳育児のメリットと根強い母乳信仰

母乳育児には多くのメリットがあります。

  • 消化・吸収がよく消化器官への負担が少ない
  • 母乳に含まれる免疫物質で病気から守る
  • 脳や顎の発達を高める
  • お母さんと赤ちゃんのスキンシップが増える
  • 必要なときにすぐにあげられる

さらに、最近の研究によって乳幼児突然死症候群(SIDS)の予防に母乳育児が有効であることがわかり、厚生労働省でも正式に母乳育児が推奨されています。

根強く残る母乳信仰

ただ一方で
「完全母乳育児をしてこそ良い母親」
「母親なら母乳が出て当然」
「粉ミルクに頼るなんて甘え」
と未だに根強く残っている過剰な「母乳信仰」によって、事情により母乳をあげられないお母さんにとってストレスの原因になることもあります。

私自身は完全母乳育児にあまりこだわりがない。と思っていました。
それは、私の母が母乳が出ず、完全粉ミルクで私を育てたからです。

ですが、母の時代は今以上に母乳信仰が強く、産院では「母乳が出ないなんてありえない!」と助産師さんに怒られ、マッサージや食事制限など辛い指導が続いたそうです。
そんな話を聞いたので「私も母乳が出なかったらどうしよう」と不安になってしまいました。

私と娘のおっぱいチャレンジ

帝王切開での手術を終えて、2日後から授乳指導が始まりました。

まずは、母乳がスムーズに出るかどうかのチェックをします。
ここは助産師さんにほぼお任せで、おっぱいマッサージをしていただいたり、自分でできるマッサージ方法などを教えてもらいました。
心配していた母乳ですが、ちゃんと出たのでホッとしました!

しかし、お母さんの母乳が出るからといって赤ちゃんに飲ませてあげられるわけではありません。赤ちゃんの頑張りも必要なのです。

おっぱいの構造はよくできていて、乳首をただ吸うだけでは母乳は出ないようになっています。簡単に母乳が出てしまっては、常に垂れ流し状態になってしまいますからね。
赤ちゃんが乳首の奥までしっかりくわえて吸うことで、母乳が出る仕組みになっています。

しかし、産まれて間もない赤ちゃんはおっぱいを吸う力が弱く、またおっぱいを飲むのに慣れていないため上手に飲むことができません。

私の娘も最初はまったく母乳が飲めませんでした。
口が小さく、母乳がきちんと出るところまでおっぱいをくわえられないのです。

授乳姿勢は横抱き、縦抱き、フットボール抱きなどがありますが、どれもダメ・・・。
助産師さんにも「母乳は出てるのにもったいないわねぇ」と言われる始末。
おっぱいを吸っても母乳が飲めないので、娘はさらに大きな声で泣き出し、結局粉ミルクをあげていました。

どんなに飲めてなくても、授乳チャレンジは続きます。赤ちゃんがおっぱいを吸うことで母乳の出がよくなり、また赤ちゃんが母乳を飲む練習にもなるからです。
こうして娘が泣いたらおっぱいを吸わせ、母乳が飲めなくてさらに泣いたら粉ミルクを与えるということを毎日10回近く繰り返しました。

ついに母乳を飲んでくれた!けど・・・

こうして3日経った頃、娘の様子が変わってきました!吸う力が強くなってきたのです!
ついに母乳を飲んでくれた!
「きたー!」と思い、初めて計量してみることにしました!

母乳の場合、どれだけの量を飲んだかわからないので、赤ちゃんを計量して確認します。

授乳後の体重-授乳前の体重=飲んだ母乳の量

なんとも簡単な計算式です!ワクワクしながら授乳前に娘の体重を測り、期待を込めて授乳後の体重を測って計算すると・・・「2g」
「2gって誤差の範囲でしょ!」と思って何度も測るけど変わらず、しょんぼり病室に戻る・・・。今度はこれを繰り返しました。

「ひょっとしたら正しく測れていないんじゃない?」と思って、粉ミルクを20ml飲ませた後に計量したら、ちゃんと体重も20g増えてました!
母乳は飲まなくて、粉ミルクは飲んでいる。この現実が、さらに私を落ち込ませました。

「自分の娘が母乳を飲まない」この状況は想像以上にストレスとなりました。
「母乳が出ない」という想定はしていましたが、「赤ちゃんが飲まない」という想定はしていなかったからです。
「赤ちゃんは母乳を飲むはずなのに、うちの娘はなぜ飲めないのか?」
「うまく飲ませてあげられてないのではないか?」
「何か自分が悪いのではないか?」
こんなことをグルグルと考えては落ち込んでいました。

入院中に様々な指導をいただきましたが、結局娘は10gくらいしか母乳を飲めるようにならず、そのまま退院となりました。
買う予定ではなかったベビースケール(10g単位で測れるもの)をすぐに買って、授乳前後の娘の体重を計測しては一喜一憂する日々が約1ヶ月続きました。

完全母乳育児よりも大切なこと

4ヶ月になった今では、娘もだいぶ母乳を飲めるようになりました。しかし、今度は私の母乳が十分に足りていないため、結局母乳と粉ミルクの混合育児が続いています。
母乳の出が悪くなる原因としては、疲れやストレス、食事や水分摂取など様々ありますが、最近ではあまり深く悩まないようにしています。

『悩んで落ち込んで暗い気持ちで母乳をあげるよりも、明るく元気に笑顔で粉ミルクをあげる方が赤ちゃんにとってよっぽどいい』
私はいつからかこう考えるようになりました。

もちろん多くのお母さんにとって、完全母乳育児が理想だと思います。
しかし、赤ちゃんが求めているのは、何よりもお母さんの笑顔なのです。

私の経験を通して、「母乳育児って意外と大変なんだ」ってことを頭の隅に入れていただいて、もし母乳育児に行き詰まったら思い出してもらえると嬉しいです。

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